中華居酒屋酔仙閣｜お花茶屋｜牛バラ丼！ランチに黒酢鶏、肉厚とろけるレバニラ

牛バラ丼

お花茶屋の駅からちょっと歩いた先にある【中華居酒屋酔仙閣】は、昼はしっかり定食、夜はしっぽり中華飲みと、地元民に長く愛されている名店。今回はランチタイムに訪れ、「牛バラ丼」を注文。お腹も心もふんわり温まる、町中華の真髄のような一杯でした。

丼が運ばれてきた瞬間、思わず「おおっ」と声が出る迫力。器いっぱいに広がる濃いめの茶色の餡がまず目を引きます。その下には白ごはんがぎっしり。そして主役の牛バラ肉は、トロトロを通り越してホロホロの柔らかさ。箸で持ち上げるだけで崩れそうなほど煮込まれていて、餡と一体になってごはんを包み込む感じがたまりません。

餡は八角の香りがほんのり香る中華風の醤油ベース。濃厚で、甘みもあって、ちょっとピリッとする辛味が後を引く絶妙な味加減。ごはんにとろーりと染み込んで、一口食べるごとに幸福感が積み上がっていきます。しかも量がしっかりしているので、男性でもしっかり満足できるはず。

牛バラは脂身と赤身のバランスが絶妙で、どこを食べても「うまっ」と言いたくなる柔らかさ。おそらく時間をかけて丁寧に煮込まれているのでしょう。肉そのものに下味がしっかりついていて、餡との相性も抜群。

一緒に出てきたスープも、これまた優秀。やさしい味の中に旨味がしっかりあって、丼の濃さをふわっと中和してくれます。漬物やちょっとした副菜が添えられていたのも嬉しいポイント。

店内は、いわゆる「町中華の居酒屋版」といった趣で、テーブル席が中心。ランチタイムは近くの会社員やご近所さんらしきお客さんでにぎわっていました。店主さんもスタッフさんもテキパキとしていて、でも柔らかい雰囲気。注文もスムーズで、提供スピードも早く、忙しいランチタイムにぴったり。

お花茶屋という立地でありながら、どこか“中華街の本格感”も漂わせるこの牛バラ丼。値段も良心的で、味・ボリューム・スピードの三拍子がそろった満足度の高い一杯でした。

「レビューに値する中華丼」として、牛バラ丼の名をここに刻んでおきたい。次は夜に来て、紹興酒と一緒に牛バラつまんでみたいな…そんなことを思わせる魅力がありました。