醤油そば☆見た目どおりの鶏の丁寧な淡麗。
スープもぐいぐいのんじゃうやつです。
新店?バーのようだ。


青砥駅からほど近い静かな通りに、ひときわ落ち着いた雰囲気で佇む【メンヤシモヤマ】。ラーメン激戦区・東京においても、ラーメン好きの間でじわじわと注目を集めている実力派店です。今回いただいたのは、看板メニューの「醤油そば」。ひと口目で「これはただの醤油ラーメンじゃない」と思わせてくれる、研ぎ澄まされた一杯でした。
まず、見た目が美しい。黄金色のスープに、低温調理されたチャーシュー、メンマ、刻みネギ、そしてほんのりとゆずの皮。器の中に一切の無駄がなく、シンプルながらも完成されたビジュアルに、食べる前から心が踊ります。
レンゲでスープをひとすすり。……芳醇! という言葉がぴったり。数種類の醤油をブレンドしていると思われるスープは、角がなくまろやかで、鶏と魚介の旨味がしっかりと下支え。飲み進めるほどに深みが増していき、じわじわと舌を包み込むような味のレイヤーにうっとりします。後味にふわっと感じる柑橘の香りが、重たくならずキレを生んでいるのも見事。
麺は全粒粉入りの中細ストレート。スープとの相性抜群で、口に入れた瞬間に小麦の香りが広がり、噛みしめるごとに心地よいコシと香ばしさが楽しめます。まさに“すすりたくなる麺”で、喉越しの気持ちよさがクセになる。
そして、低温調理チャーシューがまた秀逸。しっとり柔らかく、肉の旨味が凝縮されていて、あっさりスープの中で見事な存在感。脂っこさは皆無で、まさに計算された美味しさ。メンマも自家製らしく、コリっとした歯ごたえとやさしい味付けが絶妙なバランスを保っています。
店内はカウンターのみのスタイリッシュな空間で、清潔感があり、まるでカフェのような居心地。ジャズが流れ、ラーメン店とは思えない落ち着いた空気感が漂います。スタッフの方の接客も丁寧で、ラーメンを出す際に「ゆずの香りが入っていますので、お好みで混ぜてくださいね」と一言添えてくれる細やかさも◎。
何より嬉しかったのは、「一杯の中に詰め込まれた美意識」。無化調でここまで奥行きのある味を作り出せる技術は本物です。「レビュー」としてまとめるなら、“雑味ゼロ、余韻は極上。青砥で出会った極上の醤油ラーメン”。
| 電話番号 | 不明 |
| 営業時間 | [火~金・土・日・祝] 11:00〜15:00 18:00〜21:00 |
| 定休日 | 毎週月曜日 月曜日祝日の場合は営業し次の日休み |
| 住所 | 東京都葛飾区奥戸2-32-10 |
| ホームページ | https://twitter.com/menyashimoyama |