天鳳｜六本木｜かためちぢれ麺とやさしいスープ

美味い！ラーメン☆少し濁りのあるこのやさしい醤油はずっと飲んでいたくなる。

毎日食べたくなるような中華そばだわ。

かためのちぢれ麺も好き。

ミッドタウン前に似合わないたたずまいの名店。

何度も何度も通った道なのに、こんな名店が。

今まで見落としてたな〜

六本木のど真ん中、ネオンとビルの谷間に漂う、ふと懐かしさを覚える香り。足が勝手に吸い寄せられてたどり着いたのが「天鳳」。その店名を掲げる暖簾の奥からは、どこか昭和の雰囲気が滲み出ていて、すでに期待値はググっと上昇。

この日いただいたのは、看板メニューのラーメン。見た目は一見シンプル、でもそのスープにレンゲをひとすくいすると…おおっ、やさしい！少し濁りのある醤油スープは、脂の主張は控えめながら旨味がしっかり。鶏ガラと豚骨、野菜の甘みが溶け合って、まさに“毎日でも飲みたくなる中華そばのスープ”。

しかも、そのスープをしっかり受け止めるのが、かために茹でられた中太ちぢれ麺。この麺、ほんとに絶妙。ちぢれがしっかりスープを絡めつつ、歯ごたえもあって、すすってるだけで楽しい。スープとの一体感がありながらも、主張も忘れてない感じ。いいバランス。

チャーシューは脂身の少ないしっかり系、メンマは太めでコリッとして、ネギの辛味もピリッとアクセントになっていて、どれも“盛りすぎないけど丁寧”の一言。余計なことはしない、でも誠実で、食べ手をちゃんと見てる感じが伝わってくる。

レビューとして正直に言うと、この一杯は“飾らないのに、忘れられない”。六本木というとちょっとキメキメのラーメンが多い印象だったけど、天鳳のラーメンはむしろ、背筋を抜いてホッとできる場所を提供してくれている。

店内はカウンターが中心で、10席ちょっと。昼どきはすでに満席、でも回転が良いのでさっと座れる。厨房からは、寸胴の湯気が立ちのぼり、忙しくも丁寧に仕事をこなす店主の背中が見える。こういう景色が、やっぱりラーメン屋の魅力だよなあ。

六本木で“あえて”この一杯。心と体にしみるとはこういうことか、と思わせてくれる天鳳のラーメン。次はチャーシュー麺を頼んでみたい。

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