とりあえずASP。
家系？レベル高い！ネギだらけでよかったけど、味を楽しむなら普通のも食べたい。
芸能人のサインがいろいろ貼ってあった。
濃厚つけ麺は6時からか～次回チャレンジ@新高円寺ラーメン ラーメン
新高円寺駅から歩いてすぐ、住宅街の一角にぽつんと光る暖簾。その先に待っていたのは、あいはらやの「ASP」──…これは、ただのラーメンじゃない。豚骨・煮干・アゴ（飛魚）という三位一体のスープの略称でありながら、その実、店主のこだわりが詰まりすぎていて、略すのがもったいない一杯でした。
まず、スープ。レンゲを口に運んだ瞬間、ふわっと広がる煮干の香りに、一歩遅れてガツンとくる豚骨のコク、そしてアゴ出汁の上品な旨味が三重奏のように押し寄せてきます。このバランス感覚、尋常じゃありません。濃厚なのにクドくない。煮干特有のエグ味も抑えられ、後味はスッキリ。口の中で味がぐるぐる回るような感覚で、「うわっ、なんだこれ…」と思わず声に出してしまうレベルの衝撃でした。
麺は中太ストレート。プリっとした食感で、スープをしっかり持ち上げてくれるタイプ。個人的にはもう少し硬めが好みですが、このスープとは絶妙にマッチしていて、全体の完成度を高めていました。チャーシューは炙りが入っていて香ばしく、脂も程よく、麺と一緒に口に入れるとまた世界が変わる。
卓上の調味料は控えめで、逆に店主の「そのまま味わってくれ」というメッセージを感じます。実際、最後まで何も足さずに夢中で完食。スープも、いつもなら残すタイプの私が、気づいたら全部飲み干していました。
店内はL字カウンターのみで、清潔感があり、席数も少なめ。その分、目の前で職人技をじっくり観察できる特等席とも言えます。店主は寡黙ですが、提供時の一言一言に誠実さが滲み出ていて、気持ちの良い接客でした。お水はセルフですが、キンッキンに冷えていて、これも地味に嬉しいポイント。
他のメニューとしては、限定ラーメンや昆布水つけ麺などもあり、常連さんの中にはそれ目当てに通っている方も多い模様。今回はASP一本勝負でしたが、次は絶対につけ麺いきます。
このお店で特に嬉しかったのは、「全部がちょうどいい」と思える完成度の高さ。素材、技術、空間、接客、価格。どれを取っても過剰じゃないのに満たされる。レビューとしても語りたくなる一杯です。
| 電話番号 | 03-3315-5455 |
| 営業時間 | [火・木・金・日・祝] 11:00〜25:00 [水・土] 11:00〜17:30 |
| 定休日 | 毎週月曜日 月曜祝日時営業、翌火曜休業 |
| 住所 | 東京都杉並区高円寺南３-３-３ 土田ビル １F |
| ホームページ | http://www.aiharaya.com/index.html |
