程よい甘みでエッグタルト&ココナッツなタルト☆ 美味しかったので、土産にもうひとセット♪ 愛群の後のデザートに。
中華街の裏通りでほんのり漂う甘い香りに誘われて辿り着いたのが、広東菓子の老舗「紅棉」。この店の看板ともいえる「ココナッツエッグタルト」は、他ではなかなか味わえない唯一無二の存在感でした。
まず箱を開けると、タルトの表面がぷるんと輝くカスタード色。焼き目のついた縁がサクッと軽く、ひと口かじれば、香ばしさとともに、濃厚だけど優しい卵のコクがふわっと広がります。さらに奥から顔を出すのが、細かく削られたココナッツ。ザクザク感があるわけではなく、しっとり馴染んだ繊維が、まるでプリンとマカロンの間のような独特の舌触りを生み出していて、思わず「うんまっ」と声が漏れるおいしさでした。
ココナッツの甘さと卵の風味、タルト生地の香ばしさが三位一体。ひとつ150円程度とは思えないクオリティで、これは完全に“食後のごほうび”レベル。レビューでも評価が高いのもうなずけます。食べ歩きにもぴったりのサイズですが、6個入りをお土産に買って帰ったら、家族にも大好評でした。
店頭には他にも、中華菓子らしい月餅や、タロ芋を使ったスイーツ、パイナップルケーキ的なものも並んでいて、どれも気になります。ただ、やっぱりこの店ではココナッツエッグタルトを軸にしたくなる。冷めても美味しいけれど、買ってすぐ、アツアツの状態で頬張るのがいちばんのおすすめです。
店舗はこぢんまりとしていて、カウンター越しに注文するスタイル。奥では職人さんが黙々とタルトを焼いており、その姿が見えるのもなんだかうれしい。イートインスペースはありませんが、店の前に小さなベンチがあるので、そこに腰かけて、アツアツのタルトを食べるのも風情があります。中華街の喧騒をちょっと外れた場所なので、ゆっくり味わえるのもポイント。
スタッフの方の対応も、ていねいで温かい雰囲気。何度も買いに来る常連さんと談笑している様子が見られて、地域に根差したお店だなあと感じました。
特にうれしかったのは、焼きたてを1つからでも気軽に買えること。こういう甘いもので、お試しができるスタイルってありそうで少ないんですよね。
このタルトは、おいしさの奥に懐かしさが潜んでいるような、不思議な魅力があります。中華街の中でも個性が光るスイーツとして、しっかりと記憶に刻まれました。
| 電話番号 | 045-651-2210 |
| 営業時間 | [全日] 10:00〜20:00 |
| 定休日 | 無休 お持ち帰りのみ |
| 住所 | 神奈川県横浜市中区山下町１９０ |
| ホームページ | http://www.koumen.co.jp/ |
