炭焼き鶏もも山椒焼き定食


東銀座、歌舞伎座の裏手にある静かな路地を進むと現れる【一入(ひとしお)】。古民家の趣を残しながらも洗練された佇まいで、ちょっと背筋が伸びるような空気感。そんな店でいただいたのが「炭焼き鶏もも山椒焼き定食」。一言で言えば、炭火と山椒の香りが心に残る“記憶に刻まれる定食”でした。
まず運ばれてきた定食のビジュアルに心を掴まれます。主役の鶏もも肉は、こんがりとした焼き目が食欲をそそり、黒い炭の焦げ目がなんとも美しいグラデーション。炭焼きならではの香ばしさがふわっと鼻をくすぐり、ひと口目からいきなりクライマックス。外はパリッ、中は驚くほどジューシー。噛むたびに鶏の旨味が溢れて、そこにぴりりと山椒が加わることで、一気に味が引き締まります。この山椒、しびれるほど強くはなく、じんわりと余韻を残すバランスで、「和の刺激」として完璧な立ち位置。
ごはんは炊き加減も絶妙で、粒立ちよく、炭焼きの香ばしさをしっかり受け止めてくれる。さらに嬉しいのが、季節の小鉢が2品ほどついてくること。この日はほうれん草の胡麻和えと、なすの揚げびたし。どちらも優しい味付けで、メインの鶏の力強さと見事に対比していて、箸休めにちょうど良いアクセント。
味噌汁も手抜きなし。赤出汁ベースでコクが深く、ちょうどいい塩加減で、体に染み渡るような一杯でした。特別な具材が入っているわけではないけれど、出汁がちゃんと効いていて、こういう仕事にお店の真面目さが出るなあ、としみじみ。
店内は木の温もりに包まれた落ち着いた雰囲気で、カウンター席とテーブル席があり、おひとり様でもグループでも居心地がいい。お昼時には近隣の会社員の姿も多く、静かに定食を味わっている光景が印象的でした。提供スピードも速すぎず遅すぎず、ランチの時間をきちんと“食事の時間”として楽しめる絶妙なペース。
接客も非常に丁寧で、押しつけがましくなく、気持ちのいい距離感。お茶のおかわりなどもさっと気づいて声をかけてくれる心配りに、しっかりプロの気配を感じました。
この炭焼き鶏もも山椒焼き定食、シンプルなようでいて、香り・食感・余韻の三拍子が見事に揃った一皿。派手さはないけれど、記憶にはっきり残る「また食べたい定食」でした。レビューとしては、まさに“静かに感動する定食”と表現したいですね。

2025/3/28
ランチに数量限定の藁焼きブリ刺と鶏天柚子おろし定食





数量限定の「藁焼きブリ刺しと鶏天柚子おろし定食」という魅力的なメニューを発見!これは試してみるしかない!と、逸る気持ちを抑えつつ、店内へ足を踏み入れました。
お店に入ると、木の温もりを感じる落ち着いた空間が広がります。炉端焼きのお店らしく、カウンター席には焼き場が設けられており、職人さんが丁寧に料理をしている姿が見えました。外観からは想像できないほど、中は広々としていて、ゆっくりと食事を楽しめる雰囲気です。
さて、お待ちかねの「藁焼きブリ刺しと鶏天柚子おろし定食」が運ばれてきました。まず目を引くのは、藁焼きされたブリの美しい照り!香ばしい香りが食欲をそそります。一口いただくと、藁焼きならではのスモーキーな香りが口の中に広がり、ブリの旨みを引き立てます。新鮮なブリはとろけるように柔らかく、脂の甘みと藁の香ばしさが絶妙にマッチ!これは、想像をはるかに超える美味しさです!
そして、ブリ刺しに負けず劣らず美味しかったのが、鶏天柚子おろし。揚げたて熱々の鶏天は、外はカリッと、中はジューシー!柚子おろしの爽やかな香りが、鶏の旨みを引き立ててくれます。ブリ刺しの濃厚な味わいと、鶏天のさっぱりとした味わいが交互に楽しめて、最後まで飽きることなく美味しくいただけました。
定食には、ご飯、味噌汁、小鉢、香の物がついてきます。ご飯はふっくらと炊き上げられており、味噌汁は出汁が効いていてホッとする味わい。小鉢も丁寧に作られていて、どれも美味しくいただきました。
今回は数量限定のブリ刺し定食をいただきましたが、他にも魅力的なメニューがたくさんありました。特に気になったのは、同じく藁焼きを使ったカツオのたたき。ぜひ次回は、カツオのたたきをいただいてみたいと思います。
一入さんで特に印象的だったのは、料理のクオリティの高さはもちろんのこと、お店の方の温かい接客です。注文を取りに来てくれた際も、料理の説明をしてくれた際も、常に笑顔で丁寧な対応をしていただき、とても気持ちよく食事を楽しむことができました。
同僚SEOと3人で。
鰹の刺身藁焼きと昆布〆鶏の炭火焼き


メインは「鰹の刺身藁焼き」と「昆布〆鶏の炭火焼き」。どちらも丁寧な仕事が施されていて、品のある味わいに大満足でした。
まず驚かされたのは鰹の刺身。藁で炙った香ばしい香りがふわりと立ちのぼり、口に含むと血生臭さはまるでなく、すっきりとした旨みが広がります。上に添えられた玉ねぎがシャキッとしたアクセントになり、ほんのり甘めの醤油とすりおろし生姜が、鰹本来の持ち味を引き立ててくれます。新鮮な魚にここまで自信を持てるお店は、やはり信頼できますね。
そしてもうひとつの主役、昆布〆鶏の炭火焼き。これは想像以上の一皿でした。昆布で締めることで鶏の旨味がぐっと凝縮し、ひと口かむごとに昆布の深い余韻が広がります。その上で炭火焼きに仕上げているから、表面は香ばしく、中はしっとり。大根おろしと一緒に食べると、脂の甘さと爽やかさのコントラストが見事で、箸が止まりません。
セットのごはんは炊き加減が絶妙で、一粒一粒が立っている印象。鰹にも鶏にもぴったり寄り添ってくれて、シンプルなのに満足感が段違いです。味噌汁も出汁の香りが豊かで、家庭的ながらもしっかりとした旨味を感じました。サラダもフレッシュで口直しに最適。全体のバランスがとてもよく計算されている定食でした。
エンジニア社員チームと4人で
| 電話番号 | 03-6681-7145 |
| 営業時間 |
月・火・水・木・金 11:30 - 14:00 17:00 - 23:00 土 17:00 - 22:00 |
| 定休日 | 日・祝日 |
| 住所 | 東京都中央区銀座6-16-11 荏原実業第3ビル 1F |
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