







「銀だこ」と聞くと、思い出すのはカリッカリの外側に、とろりととろける中身。ですが、「銀だこハイボール横丁 東銀座店」は、そんなイメージをひと皮むいてくる。そう、ここは“飲める銀だこ”、そして“つまめる銀だこ”。もう、たこ焼きだけじゃない、ここは飲兵衛パラダイスです。
やっぱり外せない「普通のたこ焼き」は、もはや銀だこの原点回帰。カリッと香ばしい衣、濃厚なソースとマヨがからむ熱々のタコ。間違いない安心感と期待通りの美味さがある。そして、変化球として登場するのが「コクのあるイカ墨ボール」。これが意外や意外、たこ焼きというより“イカ焼き”のような存在感。ほんのりビターでコク深く、まさにおつまみにピッタリな濃い味仕立て。こっくりとした余韻がハイボールをぐいっと引き寄せる。
そして「梅肉ぶっかけたこ焼き」は、これまた秀逸。爽やかで酸味の効いた梅肉が、アツアツのたこ焼きにかかることで、重さを感じさせず何個でもいけてしまう。夏に食べたいナンバーワンたこ焼きかもしれない。
たこ焼きだけじゃないのがハイボール横丁の醍醐味。個人的に感動したのが「銀のしゅうまい」。一口で肉汁が広がるジューシーさ、下味もしっかりしていてそのままで十分美味しい。これは完全に“酒のアテ”だ。そして「やみつきとり皮棒」。これ、サクッと揚げられたとり皮を棒に巻いたものなんだけど、これがクセになる食感! ちょっと甘辛く味付けされていて、一本じゃ絶対足りない。さらに「韓国甘辛タレ皮」は、ピリリと甘辛くて、こちらも後を引く美味しさ。韓国風のパンチある味で、口の中が刺激で目覚める感じ。ビール派もハイボール派も満足できること間違いなし。
イカ墨ボール。見た目は真っ黒、けれど中はふわっふわの生地にイカの旨みがぎゅっと詰まってる!溢れるイカ墨!
タコではなく、イカが入ってる。イカのぷりっとした弾力とソースのコクがすごくいい。外側はカリッ、中はトロッの銀だこらしさを残しつつ、イカ墨の濃厚な風味がガツンとくる。これはビールでも良いけど、ハイボールと一緒に流し込むのが正解。飲んだ瞬間に「銀だこよ、なぜ君はここまでお酒に寄せたんだ…!」と感心してしまうほど。
アンチョビキャベツも、侮るなかれ。シャキシャキのキャベツにアンチョビの塩気と旨味が絡みついていて、もうこれだけでお酒が進む進む。鉄板で炒めた香ばしさも相まって、まるでイタリアンバルにいるような気分にさせてくれました。見た目はシンプルなのに、味の奥行きがすごい。レビューとしてひとこと、「やられた…」です。
飲み物は、もちろん「メガ紅ショウガハイボール」。これがまたクセ者。紅ショウガのしょっぱさと酸味がガツンと来て、炭酸と混ざることでサッパリ爽快。かなり刺激的な一杯なので、個性派好きな人にはぜひおすすめ。普通のハイボールより断然印象に残る味だ。
店内は赤提灯が下がる昭和の大衆酒場風。ワイワイガヤガヤとした雰囲気が心地よく、ひとり飲みでもグループでも入りやすい。カウンター席でさっと立ち飲みもできれば、テーブル席でまったりもできる。スタッフさんの対応は活気がありながら丁寧で、サッと注文を取ってくれるのがありがたい。料理が出てくるのも早くて、テンポよく飲み食いできるのが嬉しいポイント。
全体的に、たこ焼きの可能性を広げながら、居酒屋としての満足度も高いこのお店。銀だこファンはもちろん、そうでない人にも「こういう銀だこもアリだな」と思わせる新しいスタイルです。このレビューを書くためにまた食べたくなってきたほど…。
| 電話番号 | 03-6260-6130 |
| 営業時間 |
11:00 - 23:00 |
| 定休日 | |
| 住所 | 東京都中央区銀座5-13-19 デュープレックス銀座タワー 3F |
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