お〜いしい♪シンプルな中華そばなんだけど、美しい。
揚げネギ?合うんだよな〜これが。
600円なら素敵だわ☆ 静かな恵比寿の奥。
18時、パラパラと客が入り始める。


恵比寿駅からほど近く、ちょっと裏手に入った場所にあるこの店は、昔ながらの“中華そば”を今に残す、気取らないけどクセになるラーメン屋さんです。今回はその看板メニュー、中華そばをいただきました!
まず着丼した瞬間、ノスタルジーをくすぐる醤油の香り。器から立ちのぼる湯気がたまらんのです。透明感のある澄んだスープは、一口すするとじわ~っと優しさが口いっぱいに広がります。香湯(シャンタン)という店名の通り、鶏をベースに丁寧に取られたスープは、ガツンとではなくじんわり沁みる、毎日でも食べられるおいしさ。
麺はやや細めのストレート。スープとの相性抜群で、ズズッとすすれば喉ごしも心地よく、これぞ中華そばの王道スタイル!そしてチャーシュー。これがまた主張しすぎない、でもしっかり美味しい。しっとりやわらかくて、脂の入りもほどよく、スープとのバランス感覚に感服しました。
メンマはシャクッとした歯ごたえで、ほんのり甘めの味付け。海苔の風味もスープと絶妙に溶け合い、「地味だけど美味しい」って、こういうことだよな…とつぶやいてしまう味でした。
ちなみに店内はカウンターのみで、昔ながらのラーメン屋らしいこぢんまりとした空間。厨房との距離が近く、鍋を振る音やスープを注ぐ音がBGMのように響いて心地よいです。昼どきはビジネスマンや常連客らしき人々で賑わっていましたが、みんな黙々と食べてる感じが良い。ラーメンを主役にする空気感、嫌いじゃないです。
スタッフの方の接客は、無駄がなく気持ちの良いスピード感。ラーメン屋としては理想的なテンポ感だと思います。常連らしきお客さんとのやりとりも見受けられ、地域に根付いたお店なんだなと感じました。
なにより、今回嬉しかったのは「レビューに偽りなし!」ということ。ネットで“懐かしくておいしい”という声をよく見かけていたのですが、まさにその通り。飾らず、でもちゃんとおいしい一杯に出会えたことが嬉しかったです。
中華そばって、どこにでもあるようで、ちゃんとした味に出会うのは意外と難しい。そんな中、この「ちょろり」の中華そばは間違いなく“ちゃんとおいしい”一杯でした。ラーメン激戦区・恵比寿の中で、ずっとここにあってほしいお店です。
| 電話番号 | 03-3444-7387 |
| 営業時間 | [月~金・土] 11:00〜29:00 |
| 定休日 | 毎週日曜日 |
| 住所 | 東京都渋谷区恵比寿4-22-11 |
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