つむぎラーメン。
甘辛和風スープの天然素材。
太麺でつるっとスープも飲んじゃう。
店内にはやさし~い音が流れる ラーメン

秋葉原駅の昭和通り口から歩いてすぐ、雑居ビルの地下というちょっと意外な場所にある「らーめん 紬麦(つむぎ)」。一歩足を踏み入れると、そこはまるで“製麺所の厨房”に迷い込んだかのような、粉の香りがふわっと鼻をかすめる空間。今回いただいたのは看板メニューの「つむぎラーメン」。正直、この一杯がものすごく良かった。
まず、最大の特徴は“自家製麺”。厨房の横には製麺機が置かれていて、打ち立て、切りたて、ゆでたての三拍子そろった中太麺がどーんと登場。全粒粉が練り込まれており、ひとくち啜れば小麦の香りが立ちのぼる。噛めば噛むほど、ほんのり甘さすら感じるようなナチュラルな味わいがたまらない。
そしてスープ。見た目はあっさり系の清湯醤油だけど、飲んでびっくり。鶏と魚介のバランスが絶妙で、しっかりコクがあるのにやさしい。なんとも“品のあるだし感”。角の取れた醤油の香りが、麺の風味ときれいに手を取り合っている。奇をてらわず、でも印象に残る、そんな完成度。
チャーシューは肩ロースの低温調理タイプと煮豚の2種類。肉質がしっかりしていて噛み応えがありながら、どちらもジューシー。特に煮豚の甘辛い味付けが、このスープによく合う。メンマは穂先タイプでやわらかく、噛むとじゅわっと旨味が染み出してくる感じ。味玉も半熟加減ばっちり。具材のバランスも計算されていて、1杯の中にちゃんと“料理”としてのストーリーがある。
店内はカウンターのみで10席ほど。木目の内装に、厨房の清潔感。女性ひとりでも入りやすいし、ひっそりと落ち着いた雰囲気。食券制で、提供もスムーズ。スタッフさんの対応も丁寧で、「ありがとうございます」の一言に気持ちがあたたかくなる。
特に嬉しかったのは「ラーメンを本気で作ってる空気」。客をさばく感じではなく、一杯ずつきちんと向き合っているのが伝わってくる。レビューでもよく見かけるけれど、本当に“地に足のついた良店”という言葉がしっくりくる。
メニューは「つむぎラーメン」の他に、「つけめん」や「しおラーメン」などもあり、常連さんが多いのも納得。次は絶対つけめん食べたい。だってこの麺でつけ汁に絡んだら…もう想像しただけで唾が湧く。
| 電話番号 | 非公開 |
| 営業時間 | [月〜金] ランチ:11:30〜14:30 ディナー:18:00〜22:30 [土] 11:30〜14:30(ランチのみ) ・材料が無くなり次第終了 |
| 定休日 | 毎月第2土曜日 毎月第4土曜日 毎週日曜日 祝日 |
| 住所 | 東京都千代田区神田平河町1 第三東ビル地下1F |
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