ざるうどん☆大根おろしをさっぱりと♪

丸亀製麺アトレ秋葉原1で「ざるうどん」をいただきました。ざるの上にきりっと整った麺線、横にはキリッと冷えたつけだし。まずは一口、つゆをつけずに素のまま。冷水で締められた麺が、歯を入れた瞬間にキュッと弾み、ほどけるように喉へ落ちていく。続けて大根おろしを少しのせ、つけだしへ。おろしの瑞々しさが心地よい辛みと清涼感を連れてきて、秋葉原の駅ナカにいながら身体の温度がすっと下がるような感覚に包まれました。
ざるうどん☆大根おろしをさっぱりと♪――この一行が今日の気分にどんぴしゃ。つけだしは角が立ちすぎず、旨みがしっかり。前半は麺の甘みを、後半はおろしと一体化したつけだしの奥行きを楽しむ二部構成。薬味はネギを少々、生姜をほんのひとかけ。味が引き締まり、同じ一杯の中で印象がくるくる切り替わるのが楽しい。麺をすべらせるたびに、口の中に小麦の香りが淡く広がって、思わず箸のピッチが上がります。
アトレ秋葉原1はアクセス良好。買い物や乗り換えの合間に寄れるのがうれしい。席に着いたら呼吸を整え、ひと啜りごとにリセットされる感じ。ざるの「冷たさ」は単に温度が低いというだけでなく、麺肌のなめらかさと水切りの加減で決まると思っているのですが、ここはその均整がいい。水気を残しすぎず、乾かしすぎず、口に入った瞬間につけだしがきれいに絡む塩梅。食べ進めても麺の表面がだれないから、最後の一本までテンションが保たれるのが気持ちいい。
大根おろしは細かすぎず粗すぎずのちょうど中間。みずみずしさを活かしながらも、水っぽくならない質感で、つけだしの旨みを邪魔せず押し上げる存在。途中でおろしをリロードして、つけ比べをするのもまた一興です。たまに天かすを少しだけ落とすと、香ばしさと軽い甘みが加わって、味のスイッチがひとつ増える。ざるうどんの“余白”に、好みの一筆を加えていく感じが楽しいですね。
麺の幅は細すぎず太すぎずの“ど真ん中”。噛めばむちっと返し、すぐにほどける。喉を通るときの抵抗が少ないので、体調に左右されにくいのも良さ。食後感は軽く、それでいて満足感は高い。秋葉原での用事が詰まっている日でも集中力を削がないのがありがたいところ。今回のレビューの要点は、①麺肌の整い、②つけだしのバランス、③大根おろしの仕事ぶり。どれも主張しすぎず、そろって前に出てくる。
店内は回転がよく、スタッフさんの声がけもテンポが気持ちいい。提供までの流れがスムーズだと、食べる側の心拍も落ち着くんですよね。席についたら、まずは一呼吸置いて、麺だけ、つけだしだけ、おろしを少し、そして三位一体――という順で味を確かめると、満足度がじわじわ上がっていきます。箸休めに卓上のお水を一口、また麺へ。そんなリズムが自然と生まれるのが良い時間の証拠。
ざるうどんはシンプルだからこそ、店の力量がまっすぐ伝わる一皿。派手さはないけれど、求めているのは“今日を軽くする”おいしさ。ここでの一杯は、まさにその役割を果たしてくれる頼れる存在でした。次は温のかけで出汁の骨格をじっくり味わうか、はたまたぶっかけで爽快にいくか。選択肢があること自体がうれしいし、また寄り道したくなる理由にもなります。
| 電話番号 | 03-5289-3887 |
| 営業時間 | 月曜日10:00〜22:30/火曜日10:00〜22:30/水曜日10:00〜22:30/木曜日10:00〜22:30/金曜日10:00〜22:30/土曜日10:00〜22:30/日曜日10:00〜22:30(ラストオーダー 閉店30分前) |
| 定休日 | |
| 住所 | 東京都 千代田区 外神田1-17-6 アトレ秋葉原1-1F |
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