薬膳野菜カレー+生姜+五穀米☆
いわゆるカレー味のカレーライスではない。
スパイスMAXスープというか、薬味スペシャルというか、さらにトッピングを生姜にしたので身体ポカポカ♪ スパイスの辛さがピリッと後に残る。
鋭い辛さではなく、じわじわ体の中から温まる辛さです。
食べ終わり頃にコーヒーもいただきました。
こういう野菜と薬味がたっぷりで健康的なお店はやはり女性客が多いですね~。
学校給食のカレー、母親のカレーをカレーと認識している私には薬膳カレーは違う食べ物に思えます。

谷根千エリアの風情ある街並みに、まるでお寺のような静けさと気品をまとった一軒のカレー屋がありました。その名も「薬膳カレー じねんじょ 谷中店」。入口の木製扉を開けた瞬間、スパイスと出汁の香りがふわり。ここがただのカレー屋でないことは、空気の濃度でわかります。
注文したのは「薬膳野菜カレー」に生姜をトッピングし、五穀米でいただくセット。まず最初に驚くのがその見た目。美しい。器の中央に鎮座する琥珀色の薬膳カレー、そのまわりを彩るのは、彩り豊かな季節の野菜たち。レンコン、パプリカ、ズッキーニ、さつまいも、そして小ぶりな大根の素揚げなど、丁寧に火入れされた野菜たちがまるで盆栽のように整然と並んでいます。
スプーンですくってまずはカレーを一口。うん、効いてる。薬膳というとクセがある印象かもしれませんが、こちらの一皿は実にまろやか。ベースは動物性不使用とのことですが、昆布と椎茸の深み、スパイスのじんわり広がる温かさ、そして後追いでふわっとくる生姜の清涼感。このバランス感覚は見事です。
トッピングの生姜がまた素晴らしい仕事をしています。細かく刻まれた生姜は辛すぎず、火照るような温もりを体の芯から呼び起こす。五穀米との相性も抜群で、プチプチとした食感の中に雑穀の甘みがほんのり。カレーと交互に食べることで、毎口ごとに表情が変わるような楽しさがありました。
店内はまるで隠れた茶房のような空間。木のぬくもりと間接照明、カレー屋であることを忘れるような静謐さがあり、客層も一人客や読書をしながらゆっくりと時間を過ごす方が多め。小上がりの席やテーブル席があり、ベビーカーもOKとのことで、ご近所のお母さんたちの憩いの場にもなっているようでした。
スタッフの方は、説明もていねいで「初めてですか? 生姜多めにもできますよ」と声をかけてくれたり、体調に配慮して辛さの相談も受けてくれたりと、細やかな気遣いが随所に。カレーなのに、まるで薬膳茶を出されたかのような安心感があります。
この一皿を食べてから数時間後、不思議なほど体が軽く感じました。食べ物でここまで整うとは。まさに「食で整う」体験ができるお店です。レビューを書くなら「おいしい」という一言では足りない。これは“整う系カレー”です。
次回は「黒カレー」や「ヤマイモとろろトッピング」も気になっており、まさにリピート確定の一軒。
| 電話番号 | 03-3824-3162 |
| 営業時間 |
[火~金・祝前] ランチ:11:30〜16:00 LO16:00 [火・水・金・祝前] ディナー:17:30〜21:30 LO21:00 [土・日・祝] ディナー:11:30〜21:30 LO21:00 |
| 定休日 | 毎週月曜日 |
| 住所 | 東京都台東区谷中5-9-25 |
| ホームページ | https://twitter.com/yakuzencurryjin |