8種から2色選べる。まずは上から醤油と味噌。
味噌は山椒?様々な薬味を感じる濃厚スープ。とっても珍しい味♪
醤油は魚介豚骨かな〜
他の味は辛、海老、トマト、カレー、胡麻、などの組み合わせ。
もともとバーだったのかな?おしゃれなお店。


「神保町 可以」でいただいたのは、なんともユニークな二色つけ麺。こちらは8種類のスープから2つを選べるシステムで、つけ麺の可能性をどこまでも広げてくれるお店でした。私が選んだのは、定番の醤油と濃厚な味噌。まず味噌は、ひと口すすった瞬間、ふわりと山椒のような和の香りが広がり、深みのあるコクが押し寄せます。味噌の甘みだけでなく、何種類もの薬味が複雑に絡んでいて、どこか鍋料理のスープを思わせるような奥行きがありました。スープ単体でも飲みたくなるほど、濃厚でクセになる味わいです。
一方の醤油は、魚介豚骨系だと思うのですが、主張が薄く、味噌の強烈な存在感に押され気味でした。醤油単独で食べると物足りなく感じる方もいそうですが、こうして2種類を交互に楽しむと、むしろ箸休めのようにリズムが生まれて面白いバランスになります。味噌のパンチに疲れた舌を、醤油がすっと整えてくれるのです。
他のスープには、辛、海老、トマト、カレー、胡麻など、つけ麺の既成概念をくつがえすようなラインナップがずらり。カレーやトマトなど洋風のテイストと比べると、今回の組み合わせはまだ「和」に寄っている方かもしれません。次は海老と胡麻の濃厚コンビにしてみたいと密かに決意しました。
麺は全粒粉のような香ばしさが感じられ、ほどよく太めでもっちり。つけ汁をしっかり持ち上げてくれます。特に味噌スープとの相性が秀逸で、一口目から「あ、これは当たりだな」と確信させる一体感がありました。
店内はもともとバーだったのか、カウンター中心のおしゃれな空間。暗めの照明とすっきりした内装で、女性一人でも入りやすい雰囲気です。席はカウンターに加え、二人掛けのテーブルも数席。調理場がオープンなので、スタッフの手際も見え、気持ちのいい活気が伝わってきます。接客は穏やかで丁寧、食券の購入を迷っていたら声をかけてくださって、初訪問でも安心できました。
今回のレビューでいちばん印象に残ったのは、やはり選べるスープの幅広さと、味噌スープの存在感。いろいろな味を一度に体験できるのは、食べ歩き好きとしては非常に嬉しいポイントです。ここはリピートして全種類コンプリートしてみたい、そんな気持ちをくすぐられるお店でした。
| 電話番号 | 03-5215-5623 |
| 営業時間 | [月~金・土・日] 11:00〜20:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 住所 | 東京都千代田区神田神保町2-2-12 サンエスビル 1F |
| ホームページ | https://twitter.com/jimbocho_kai |