14時、3人くらいならんでる。
ゆで時間8分で回転悪いのかな?どこかの洋食屋さんで味わったようなおいし~いチキン&コラーゲンスープ。
こんなスープもあるんだな~並300g多め! ラーメン

中野の住宅街の端っこで見つけた「藤丸」。見た目はどこにでもあるようなつけ麺屋さん…と思いきや、ひと口すすった瞬間に、ふわっと立ち上がるチキンの香りに不意を突かれた。これは…懐かしいようで、新しい。まるで洋食屋さんのクリーム煮のような、やさしく、そして奥深い塩スープだ。
塩つけ麺というと、サラッとした淡麗系を想像する人もいるかもしれないが、藤丸の塩は違う。トロリとした質感のスープはコラーゲンたっぷり。脂がくどくなる手前でピタリと止まった絶妙な仕上がりで、スープを飲み干したあとも胃がほっとしている。まるで「おかえり」と言ってくれるような、そんな優しさがあるのだ。
麺はツルっとしながらもしっかりコシのある中太ストレート。ちょいと浸すだけで、麺の表面にスープがしっかりまとわりついてくる。これがまた、うまい。つけ麺なのに啜り終えたあとに残るのは「癒し」。珍しいタイプだ。
特筆すべきは具材の鶏チャーシュー。しっとりしていて、臭みがまったくない。これ単体でもワインに合わせたくなるくらいの完成度。そして味玉の黄身のとろみ具合、メンマの柔らかすぎない食感も、ぬかりない。
店内はカウンター中心で、木の温もりを感じる落ち着いた雰囲気。BGMも控えめで、静かにラーメンと向き合える空間だ。厨房に立つ店主は職人気質な雰囲気ながらも、にこやかに「ありがとうございます」と声をかけてくれる。その一言が妙に嬉しくて、帰り道までじんわりと余韻が残る。
他にも「醤油つけ麺」や「特製ラーメン」などメニューは数種あるが、常連さんらしき方々が口を揃えて「やっぱ塩だよね」と呟いていたのが印象的だった。
レビューとして正直に言うなら、この塩つけ麺は“ラーメン”の括りを飛び越えた「心を溶かすスープ料理」だと思う。どこかで食べたことがあるような、でも今までにない安心感。それをラーメンとして表現しているのが、この「藤丸」の魅力なんだ。
次は冬の寒い日に、またこのチキンスープに包まれに行きたい。
| 電話番号 | 03-6311-0471 |
| 営業時間 | [月~金・土・祝] ランチ:11:00〜15:00 [月~金] ディナー:18:00〜21:00 |
| 定休日 | 毎週日曜日 品切れ終了あり |
| 住所 | 東京都中野区中野5-42-5 |
| ホームページ | https://twitter.com/n_fujimaru |