カツ丼⭐︎甘いタレが衣に染み込み、肉も薄めなので、口の中で旨味がイイバランスで混じり合う♪
ここに新潟の美味しいお米なのだから間違いない!
和の甘みやわ〜
カウンターのみのお店。
海外観光客の方が席の半数を占めていた。観光本に載ってるのかな。

渋谷の雑踏の中にありながら、和の静けさを感じさせてくれる「新潟カツ丼 タレカツ 渋谷店」。ここで味わったカツ丼は、シンプルなのに忘れられない一杯でした。
まず、タレが主役。いわゆる「甘じょっぱい」ではなく、「甘み」が前面に出た和風ダレ。揚げたてのカツの衣に、じゅわっと染み込んでいく瞬間が、すでにご馳走。サクッとした歯ざわりのあとに来る、じんわりとした甘みの広がりは、どこか懐かしくもあり、まさに新潟の家庭の味のような優しさです。
カツ自体は薄めにカットされていて、それがまたこのタレとよく絡む!薄いと言っても物足りなさは皆無で、むしろこの厚さだからこその「ご飯との一体感」が生まれている。噛むたびにタレと肉の旨味が一緒に広がって、思わず白米をかきこみたくなる衝動にかられます。
そう、その白米がまた格別。新潟といえば米どころ。使用しているのはもちろん、新潟産のおいしいお米。粒立ちがよく、噛むたびに甘さがふわりと立ち上がるような、存在感のあるごはんです。ご飯だけでも食べられるレベルなのに、そこにカツと甘ダレの相乗効果。そりゃ、旨いに決まってるよねという納得感がすごい。
店内はカウンター席のみで、食べることに集中できる環境。ひとりでも入りやすく、ランチタイムは男女問わずおひとりさまが多かった印象です。スタッフの方も、てきぱきと動きながらも丁寧な対応で、気持ちよく過ごせました。
驚いたのは、おしぼりの質がやたらと良かったこと。こういうところにもお店の“丁寧さ”を感じて、個人的にはうれしいポイントでした。飲食のレビューを書く身としては、料理だけでなく、こうした気配りの部分にもついつい目がいってしまいます。
メニューは潔く、基本のタレカツ丼を中心に展開されている様子。だからこそ、一つの味に自信があるというのが伝わってきます。今度は「盛りカツ丼(カツ多め)」にも挑戦したくなりました。
タレとごはんの相性をここまで考え抜いたカツ丼って、意外とないかもしれません。がっつりしてるのに、どこか品がある。揚げ物だけど、食後の重さがない。それってすごいことだと思うんです。
「新潟のソウルフードは、東京でもちゃんと生きている」——そんな実感をくれる、素敵な一杯でした。
| 電話番号 | 03-6455-3600 |
| 営業時間 | [月~金・土] 11:00〜22:30 [日・祝] 11:00〜22:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 住所 | 東京都渋谷区道玄坂1-5-9 |
| ホームページ | http://www.tarekatsu.jp/ |