できたて♪やわらかちょい熱きび団子☆ 子どもは初なので、きな粉と歯応えが不思議な顔してる。
袋の中に、きな粉たっぷりです。



浅草の仲見世通りをぶらぶら歩いていると、遠目にも人だかりができているお店が目に入ります。それが「浅草きびだんご あづま」。和の雰囲気が漂う屋台風の店先から、蒸気がふわりと立ち上っていて、どこか懐かしい香りに誘われるように足が向かいました。
目の前で手際よく作られていくきびだんごは、素朴な小ぶりサイズで、一串に5つ並んだ丸い姿がなんとも可愛らしい。ほかほかに蒸し上がったきびだんごを、きな粉の山にどっさりくぐらせる光景は、眺めているだけでほっとする光景でした。口に運ぶと、ふわりとした温かさと優しい甘みが広がり、きな粉の香ばしさが後を引きます。ほどよいもちっと感がありながらも、噛むとすっと溶けるように軽やか。あっという間に一本食べ終えてしまい、気がつけば追加でもう一本お願いしていました。
周囲を見渡すと、きびだんごのお供として冷たい抹茶も用意されていて、これがまた相性抜群。ほんのり渋みのある抹茶が、きびだんごの甘みを引き立ててくれます。ほかには黒糖きな粉を使ったバリエーションや、みたらし風味などもありましたが、今回は定番のきな粉を選んで正解でした。
お店は小ぢんまりしていますが、立ち食いできるカウンターがあって、仲見世通りを行き交う人を眺めながら小休憩できるのが魅力。特に印象的だったのは、スタッフの方々の威勢のいい掛け声と、にこやかな接客。観光地のお店とはいえ、どこか人情味があって、気取らず気楽に立ち寄れる雰囲気が心地よかったです。
浅草という土地柄、海外からのお客さんも多く、私の隣では初めてきびだんごを食べる外国の方が「やわらかい!」と嬉しそうに笑っていました。こういう瞬間を共有できるのも、このお店の醍醐味かもしれません。
きびだんごを味わいながら、幼い頃に祖母が作ってくれたきな粉餅をふと思い出しました。素朴な甘さに心が和む感覚は、きっと多くの人に共通する懐かしさがあるのでしょう。レビューとして一言添えるなら、「浅草観光の合間に心をほどく一串」。この表現がぴったりだと思います。
今度訪れたときは、黒糖きな粉バージョンや抹茶きびだんごも試してみたいです。季節や気分によって選べる楽しみがあるのは嬉しいところ。浅草の街歩きに少し疲れたとき、また立ち寄りたいお店です。
| 電話番号 | 03-3843-0190 |
| 営業時間 | [全日] 09:30〜19:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 住所 | 東京都台東区浅草1-18-1 |
| ホームページ | http://aduma.tokyo/ |