草だんご♪を食べ歩き。
帝釈天の節分の豆まき帰りに


柴又といえば、あの「寅さん」と帝釈天。そして、やっぱり外せないのが「草だんご」。今回訪れたのは、柴又駅から参道を進んで帝釈天へ向かう途中、にぎやかな通りの中に昔から変わらぬ風情で店を構える「とらや」さん。節分の日の豆まき帰り、寒さの中でほんのりあたたかい草だんごを食べ歩きしてきました。
一口かじると、もちもちでよもぎの香りがふわっと広がる。なんというか、“草”の主張がちゃんとあるんです。最近はやわらかめの団子が多い中で、「とらや」の草だんごは、歯ごたえと香りがしっかりしていて、昔ながらの味わい。冷えた指先で包み紙を開けて、その素朴な甘さに触れた瞬間、どこか懐かしい気持ちに包まれました。
あんこはこしあん。甘すぎず、よもぎの風味を邪魔しないように計算された上品な甘さ。団子と一体になったときのバランスが抜群で、これは一串で終われない…!結局、家族の分とは別に自分用にもう一本追加(笑)。
とらやさんの良いところは、参道のにぎわいの中でも気軽に立ち寄れて、立ったままでも気軽に食べられるところ。お店の前には小さなベンチがあり、店先でちょっとひと休みしている人たちの姿も風物詩のよう。年配の方から観光客、地元の子ども連れまで、みんな笑顔で団子を頬張っている。
そして、この日は節分。帝釈天の豆まきでにぎわう境内からの帰り道、「福は内!」と声が響いたあとの余韻のなか、草だんごの温もりがじんわりと心に沁みた。節分という日本らしい年中行事と、草だんごという素朴なおやつの組み合わせ。これはもう、最高の“和”コースです。
ちなみに「とらや」は、草だんご以外にもお土産用の箱詰め商品や、団子以外の和菓子も展開していますが、やっぱり店先で食べる一串の草だんごが一番美味しいと思うんです。この“ちょっとだけ甘いもの”が、食べ歩きにはちょうどいい。
レビューとして一言で言うなら、「柴又に来たらまず一串!」。あのよもぎの香りと、やさしいこしあんのハーモニーは、またすぐにでも食べたくなる後引く美味しさでした。
| 電話番号 | 03-3659-8111 |
| 営業時間 | [月~金] 09:30〜17:30 [土・日・祝] 09:00〜17:45 |
| 定休日 | 不定休 |
| 住所 | 東京都葛飾区柴又7-7-5 |
| ホームページ | http://toraya.info/ |