



ハイボール酒場、ちょっと寄ってく?の気軽さでふらり入ったら、なんとも記憶に残る夜になってしまった。
まず手にしたのは、店名にもなっている「下町ハイボール」。焼酎ベースに、レモンカットと強炭酸、氷なし。そう、キンキンに冷えたジョッキにド直球で注がれたハイボールが、舌をシュワッと刺激する。飲み口はすっきりなのに、あとからくる焼酎のコクがじわっと効いてくる。これ、危険なくらいスイスイいけちゃうやつ。
そしてお待ちかねのおつまみ3種盛り。これがまた、どれも主役級の仕上がりで思わず笑ってしまう。
まずは鶏モモの焼き鳥。タレが独特の旨味。肉汁が同時に広がって、ハイボールのグラスを置く暇もないほど。
続いては「濃いい煮卵」。胡椒かな?黄身までしっかり染みていて、ほんのり甘く、コクがある。
最後に「ほろほろやわらか手羽先煮」。これはもう…語彙が消えた。骨からするりと肉が外れるほど煮込まれていて、甘濃いタレが絶妙。
店内はカウンター中心で、壁には手書きのメニューがズラリと並ぶ。ガヤガヤした感じはなく、常連さんらしき人も一見さんも程よく混ざり合っていて、妙に落ち着く空間。スタッフさんも皆にこやかで、焼き具合やおすすめも気さくに教えてくれるのが嬉しい。接客が丁寧すぎず、でも絶妙に気が利いていて心地いい。
レビューとして特筆すべきは、「ハイボールの楽しませ方」にこの店なりの哲学があること。氷なし、レモンカット、強炭酸で焼酎の風味を引き立てるこの下町スタイル、どこか懐かしくも新しい。しかもこれ、飲み口軽いから、何杯でもいけちゃう人も多いはず。そんな人には「やみぃよろずの沼」注意報を出したい。
気取らず、でもしっかりうまい。そんな“街のうたげ場”みたいなこのお店、飲兵衛にも、料理好きにも刺さるに違いない。きっとまた行きます。
これで900円はステキ!

| 電話番号 | 080-6258-7623 |
| 営業時間 |
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| 定休日 | 月曜日 |
| 住所 | 東京都葛飾区お花茶屋 1-19-1堀尾ビル1F |
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