

海鮮居酒屋 羽田市場 グランスタ東京店で味わった「まぐろ丼&全部のせ」の体験は、まるで海の贅沢を一膳に詰め込んだごちそうでした。
まぐろ・えび・サーモンを、たっぷりのゴマだれがひたひたに包むという、大胆かつ繊細な構成。ご飯はおかわり自由という嬉しいルールに背中を押され、二杯目では卓上の熱々出汁を注いでお茶漬け風に。これがまた、ゴマだれと出汁の融合が口の中でとろけて、思わず「これを狙って通いたい」と思うほどの味わいでした。
とはいえ、今日のお目当てだったホタテは、残念ながら売り切れ。11時を過ぎた段階で手に入らないとは、やはり仕入れが追いつかなかったのかもしれません。前回もホタテには振られており、今回も同じ運命。けれど、早めに入って正解だったのは、無料サービスのあら汁が具だくさんだったこと。前回12時過ぎに来たときにはほぼ具なし状態だったので、今日は朝の恩恵をしっかり受けました。
店内の様子は、回転寿司のカウンター席メインのスタイル。グランスタ東京、改札内という立地ゆえ、立ち寄りやすさがあります。席はカウンターとテーブル席が一部あり、比較的こぢんまりした雰囲気。スタッフの対応はフレンドリーかつ手際がよく、並んでいるお客さんをスムーズにさばきつつ、こちらへの提供も遅滞なく。お昼前の時間帯でしたが、遠方から来た旅行者も近場のビジネスマンも混在するようで、駅ナカの飲食店らしい多様な客層が見られます。
その日の「まぐろ丼&全部のせ」は、ネタの構成も華やかさがありました。ごまだれがしっかり絡んだまぐろは味わい深く、えびはふっくら、サーモンは程よい脂の乗り具合で、それぞれが役割をもって丼の中で調和していました。ゴマだれは単品のまぐろ丼にも共通のものとのことで、看板メニューらしい信頼感があります。おかわりのご飯を出汁茶漬け仕様で楽しめる点も、雑炊的な “締め” の満足感があって、最後まで飽きずに食べ進められました。
「レビュー」の文脈で言うなら、このお店は“駅ナカで気軽に使えるけど満足度が高い海鮮丼の名所”と呼びたくなる存在。しかも “全部のせ” の迫力で、その日の気分を豪華方向へ引き上げてくれます。ただ、ネタの売り切れリスクは無視できないので、朝イチ〜午前中訪問を狙って正解だったなと思います。
次回訪問時には、ホタテが残っていたら迷わずその丼を選びたいですし、他の海鮮系丼もラインナップされていたと聞くので、それらにも手を伸ばしてみたい。店の公式案内によれば、昼は魚介中心の和定食、夜は刺身や漁師料理をつまみに日本酒を楽しむ使い方もできるとのこと。
改札内エキナカという利便性、無料あら汁のサービス、丼構成のバランス、そして出汁茶漬けでの〆という“二段階で楽しむ”スタイル。すべてが重なって、ただの「丼めし」以上の満足を運んでくれた体験でした。次にここを訪れる時は、早起きしてホタテを逃さないよう気をつけたいと思います。
| 電話番号 | 03-5218-6911 |
| 営業時間 | 10:00〜22:30/10:00〜22:00(土)/10:00〜21:30(日・祝) |
| 定休日 | なし |
| 住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 B1F グランスタ東京 |
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