
博多駅のすぐそば、バスターミナルの中に構える「バソキ屋」は、旅の途中でもサクッと立ち寄れる“焼きそば専門の実力派”。駅ビルの中にあるとは思えない、本格派の香ばしい香りが漂うその店は、昼も夜も地元民と観光客でにぎわっている。
この日いただいたのは、シンプルにして王道、そしておそらく“最強”の存在——バソキ屋の「焼きそば」。一見何の変哲もないように見える鉄板焼きそばが、ひと口で「おっ…」と声が漏れるほどのインパクトを持っている。
まず麺。これが特徴的で、太すぎず細すぎず、やや平打ち気味の中太麺。表面はカリッと香ばしく焼かれ、芯にはもっちり感が残る、まさに“焼き”の技術が光る仕上がり。噛むたびに小麦の香りとコクが広がるこの麺は、バソキ屋ならではの命とも言える存在感。
そしてソースがまたたまらない。甘すぎず、酸っぱすぎず、パンチがあるのにくどくない絶妙な味わいで、しっかり麺と絡みながら、キャベツや豚肉の旨味と合わさって、ひと皿の完成度をぐっと高めている。焦げ目のついた部分と、ソースがじゅわっと染み込んだしっとり部分のコントラストも楽しく、食べ進めるごとに表情が変わる。
具材はシンプル。キャベツ、豚肉、少しの紅しょうが。だけど、それがいい。潔く焼きそば一本で勝負しているこの感じが、むしろストイックでかっこいい。カウンターでじゅうじゅうと焼かれている音を聞きながら、目の前で手早く仕上げられていく焼きそばを見るのも、食欲をそそるエンタメの一部だ。
トッピングで人気なのは「半熟卵のせ」や「明太子トッピング」。さらに「おにぎりセット」や「豚汁セット」もあり、ガッツリ系の胃袋にもちゃんと応えてくれる。ハイボールや瓶ビールもあるので、昼飲みにもぴったり。
店内はカウンター席が中心で、回転も早く、忙しい合間の腹ごしらえにもぴったり。旅の途中でちょっと一息つくにも絶好の場所で、「あの焼きそば食べてからじゃないと帰れんばい」というファンも多い。
次に来たら、気になっていた「辛麺風焼きそば」や「チーズ焼きそば」にも手を出してみたい。きっと、また新しい“バソキ屋の顔”に出会えるはず。
| 電話番号 | 092-981-2443 |
| 営業時間 | |
| 定休日 | 不明 |
| 住所 | 福岡県福岡市博多区博多中央街2-1 博多バスターミナル8F |
| ホームページ | https://www.basokiya.com/ |