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Webディレクターの食べ歩き/1981年生まれがラーメンやB級グルメをレビュー

やさしい出汁に癒される、亀有・高橋園の大麦三元豚角煮定食

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亀有にある「高橋園」でいただいた大麦三元豚角煮定食は、思わず顔がほころぶやさしい味わいの一皿でした。角煮というと、濃厚でガツンとした醤油や甘辛いタレを想像しがちですが、こちらの角煮はまるで肉じゃがの出汁を思わせるような、やさしく包み込むような味わい。箸を入れるとすっとほぐれるほどやわらかく、それでいて豚の旨みがじんわりと広がります。

 


そして、驚かされたのは白米の美味しさ。ほんのりやわらかめに炊かれているのですが、これはおそらくお店のこだわりが詰まった炊き方なのでしょう。角煮の汁をまとわせて頬張ると、米の甘みと出汁の風味がふわっと一体となり、食べる手が止まりません。シンプルながらも心を掴まれる一杯です。

 


定食には味噌汁と小鉢が付いてきます。卵焼きはふんわり甘さ控えめで、どこか家庭的。明太子は少し辛みがあり、ご飯のお供に最適。冷奴はさっぱりとした口直しになり、全体のバランスがとても良い構成でした。こうして見ると、角煮を主役に据えつつも、脇役たちがそれぞれしっかり役割を果たしているのが印象的です。

 


さらに嬉しいのは、ドリンクまで付いてくること。私は「特上茎ほうじ茶」を選びました。夏の暑い日だったこともあり、この香ばしくさっぱりしたお茶が喉を潤し、食後の余韻を心地よく締めてくれました。お茶にこだわるお店は少なくないですが、ランチにこうした上質なお茶を提供してくれるのは珍しく、細やかな気遣いを感じました。

 


店内は落ち着いた雰囲気で、ランチの時間もゆったり過ごせます。テーブル席が中心で、一人でも気軽に入れる雰囲気。スタッフの方も丁寧で、食後に「お茶のお味はいかがでしたか?」とさりげなく声をかけてくださるあたり、接客にも温かみを感じました。

 


客層は近隣で働く方や、地元の常連さんらしき方々が多い印象。和やかな雰囲気で食事ができるので、日常のランチに取り入れたくなるお店です。

 


今回のレビューを通して改めて感じたのは、派手さはなくても、一つひとつ丁寧に仕上げられた料理は人の心をつかむということ。特にこの角煮は、記憶に残るやさしい一品でした。次回はぜひ、別の定食やお茶の種類を試してみたいです。

 

https://takahashien.jp