







銀座の喧騒から少し抜けると、気取らないけれど陽気で温かみのある空気に包まれるイタリアン「Osteria Barababao」。今回はヴェネチアの風を感じられる「VENEZIA CORSO 大皿コース」を堪能してきた。
まずは彩り豊かな前菜6種盛り合わせ。イワシのマリネや鶏レバーパテのカナッペ、ブロッコリーのマリネ、鶏ハムとペーストなど、ひと皿にぎゅっとイタリアの小皿料理が凝縮されている。これだけでワインが進むし、次のお皿への期待を高めてくれるスターターだった。自家製のフォカッチャとグリッシーニも素朴で香ばしく、オリーブオイルをつけて食べると、イタリアの家庭的な温かさを思い出させてくれる。
バッカラのクロケッタは、干し鱈を使ったクリーミーなコロッケ。カリッとした衣の中から、濃厚でほんのり塩気のあるフィリングがあふれ出し、これまたビールにぴったり。ここで登場した「モレッティビール」が、個人的に大好きな一杯。友人たちにもすすめたところ全員が注文し、みんな揃って「うまい!」と声を上げてくれたのがなんだか嬉しかった。イタリアの食卓を囲むような連帯感が生まれた瞬間だった。
選べるパスタはボンゴレロッソをチョイス。たっぷりのアサリとトマトの酸味が絶妙に絡み合い、海の旨味がぎゅっと凝縮された味わい。トマトの赤とアサリの殻のコントラストが食欲を刺激し、思わず取り分ける手が止まらない。もう一皿はオイルベースのパスタで、玉ねぎと香草の香りが効いたシンプルな美味しさ。トマト系とオイル系、それぞれの個性を比べられるのもコースの楽しみだ。
メインは鮮魚の香草ローストと黒毛和牛の溶岩石グリル。魚は身がふっくらと焼き上がり、アサリやムール貝と合わせて盛られた豪華なひと皿。まるで海の幸の祝祭を感じる一品だった。一方、牛肉は肉厚でジューシー、グリルならではの香ばしさと旨味が溢れ、赤ワインが欲しくなる味わい。付け合わせの野菜も存在感があり、メインをしっかり引き立てていた。
そして最後のデザート3種盛り合わせ。チーズケーキやベリー系のムース、焼き菓子などが可愛らしく並び、見た目からも楽しませてくれる。コースの締めくくりとして大満足の内容で、甘さ控えめなので食後でもぺろりといけた。
店内は木の温もりが感じられる大きなテーブル席が中心で、友人同士でシェアするスタイルにぴったり。スタッフは明るくフレンドリーで、取り分けやドリンクの追加などもタイミングよく声をかけてくれる。まさに“オステリア”らしい居心地のよさが印象的だった。
料理はどれも本格的ながら大皿で気軽に楽しめるので、仲間とわいわい食べたい夜にうってつけ。
ワインも豊富だが、特にビール好きにはモレッティをぜひおすすめしたい。
銀座で肩肘張らずイタリアを楽しみたいなら、この店は間違いなく選択肢のひとつになるだろう。
同グループ8人でウェルカム♪
| 電話番号 | 03-3535-7722 |
| 営業時間 | 【ランチ】11:30〜15:30 【ディナー】17:30〜23:30 |
| 定休日 | |
| 住所 | 東京都中央区銀座2丁目6−5 5GINZA TRECIOUS9F |
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