



豊洲市場での朝といえば、海鮮!…と思いきや、実はこの日、一番心を奪われたのは「玉子焼」でした。場所は「丸高 豊洲市場店」。観光客よりもプロの目利きが行き交うエリアにありながら、親しみやすさと味の実直さが光る一軒です。
テイクアウトで購入したのは、ほんのり甘くて、ふっくらと焼き上げられた厚焼きの玉子焼。紙に包まれて手渡されたそれは、どこか昔ながらの祭りの屋台を思わせる懐かしさもありつつ、その分厚さと均整のとれた焼き目から、職人の技をビシビシ感じさせる仕上がりでした。
まず口に入れて驚いたのは、食感のやさしさ。箸を入れるとふんわり崩れるけれど、決してべちゃっとはしていない。しっかりと出汁を感じられつつ、ほどよい甘さが後を引く。なんというか…「これぞプロの玉子焼き」の見本のような味です。
レビューとしては文句なしの一品。市場の中でいただくというロケーションも相まって、より一層“特別感”が増します。魚を買いに来た人がちょっと一息つくには最高だし、観光で来た人にとっては「玉子焼きだけでこんなに感動できるとは」と、驚きがあるはず。
「丸高」は築地時代からの老舗で、玉子焼き一筋に何十年も続けてきたお店。店頭に並ぶ玉子焼きはまさに芸術品。出汁巻きとは違い、甘めで厚みのある関東風。ほんのり温かく、冷めても美味しいのがまた嬉しい。テイクアウトで持ち帰ると、お弁当や家族のおやつにもピッタリ。
ちなみに、豊洲市場の中には飲食スペースが限られているため、こういったテイクアウトスタイルはありがたい存在。少し歩いたところのベンチで、お茶と一緒に食べるのも乙なものです。
施設としては、豊洲市場という性質上、清潔感が抜群。丸高の売り場も、活気がありながら整理整頓が行き届いており、気持ちよく買い物ができます。スタッフさんの対応も元気で丁寧。笑顔で「温かいのがいいですか?」と聞いてくれる一言が、朝の眠気を吹き飛ばしてくれるんです。
とにかくこのお店で特に嬉しかったのは、「一見なんてことない玉子焼きが、ここまで感動的に美味しい」という驚き。玉子、砂糖、出汁、技術。それらが合わさると、こうも人の心を満たしてくれるんだと実感しました。
次に行くときは、少し贅沢に「玉子焼きの詰め合わせ」も買ってみたいと思っています。朝ごはんにも、お土産にも、間違いなく喜ばれる一品です。
| 電話番号 | 03-6633-0840 |
| 営業時間 | |
| 定休日 | |
| 住所 | 東京都江東区豊洲6-5-1 豊洲市場 6街区水産仲卸売場棟 4F |
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