ラーメン⭐︎
お?やさしいスープ。博多豚骨ラーメン特有のクセはなく、鶏ガラのやさしさだろうか。
大量のゴマの粉も細かた麺をつまむたびにからみつき、さらにやさしい味に。
ゴマの粉に負けないくらい大量にかかっている焦がしニンニクの粉は、桂花ラーメンのマー油を思い出します。
マー油は焦がしニンニクのエキスなわけで、桂花ラーメンは初めて新宿で食べて衝撃を受けた熊本ラーメンなわけで、「熊本ラーメン=焦ニンニク」がしっかり記憶に刷り込まれました。
焦がしニンニクは香ばしさとほどよい苦味はありますが、くさみは少ないので、食後も周囲に気をつかわずに済むと思います。
後半は卓上の紅生姜で味変を楽しむ♪
天外天は熊本駅の中にある人気店。東京に帰る前に食べた〆ラーメンでした。

熊本といえば豚骨ラーメン、数ある名店の中でも異彩を放つ存在が「ラーメン 天外天 熊本店」。ここで味わった一杯のラーメンは、ただの豚骨ラーメンではありませんでした。まさに「香ばしさ」と「パンチ力」を兼ね備えた、記憶に残る一杯でした。
まず目を奪われるのは、スープの表面に浮かぶ、香ばしいニンニクチップの海。レンゲをすくうと、豚骨の旨みたっぷりの白濁スープと、揚げニンニクの力強い香りがふわっと立ち上がり、思わず顔がほころびます。ひと口飲めば、その濃厚さに驚きつつも、後味にはしつこさを残さない絶妙なバランス。ニンニクのパンチがガツンと効いているのに、嫌な重さがないんです。このスープの完成度は、今回のレビューでもぜひ推したいポイントです。
麺は中細ストレート。少し硬めに茹でられていて、スープをしっかり持ち上げつつ、小麦の風味もきちんと感じられます。ズズッとすすれば、スープとニンニクの香ばしさが一緒に鼻を抜け、たまらない幸福感。途中から卓上の高菜を投入してみたところ、さらに味に深みと辛味が加わり、思わず箸が止まらなくなりました。
チャーシューは柔らかすぎず、適度に肉感を残した仕上がり。脂身も程よく、豚の旨みをしっかりと味わえるタイプでした。シンプルな見た目ながら、一つ一つのパーツが手抜きなく作り込まれているのがよくわかります。
店内はカウンター席がメインで、壁にはサイン色紙がずらり。さすがは熊本屈指の有名店、地元客も観光客も絶えず訪れていて、活気に満ちていました。厨房からは絶えずジュウジュウとニンニクを炒める音と香りが漂ってきて、待っている間から食欲がどんどん刺激されます。
スタッフさんたちは手際よく、でもちゃんと一人ひとりに目を配ってくれている感じが伝わってきました。ラーメンが提供されたときに「ニンニクたっぷりですので、お気をつけて」と笑顔でひと言添えてくれたのが、なんだか温かくて嬉しかったです。
このお店で特に良かったのは、「これぞ熊本!」と胸を張って紹介できるパンチのある味を、気取らずに、しかも朝までやっている気軽さで楽しめること。深夜に食べるラーメンは背徳感すらご馳走になりますが、天外天のラーメンはそんな時間を、最高の思い出に変えてくれる一杯でした。

電話番号 | 096-342-6856 |
営業時間 | [全日] 11:00〜23:00 |
定休日 | |
住所 | 熊本県熊本市西区春日3-15-30 |
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