登別温泉。
雨の大湯沼、地獄谷を巡って、温泉街の閻魔様の隣で、 生ちちソフト☆低温殺菌? 雨で寒かったので店内で味わう。
疲れのせいか?甘みが幸せ♪

登別温泉の湯けむりと硫黄の香りに包まれた雨の午後。地獄谷の鬼火と大湯沼の湯けむりに魅せられたあと、足早に向かったのが温泉街の“閻魔堂”のすぐ隣にある「温泉市場」。
そこで出会ったのが、あの名物、「生ちちソフト」。
名前のインパクトもさることながら、ひと口食べてみてびっくり。まるで絞ったままの牛乳をふわっと冷やしたような…やさしくて、丸みのある甘さ。どうやら低温殺菌された生乳を使っているらしく、濃厚なのにすっきりした後味が心地よい。甘さの奥にしっかりとしたミルクの輪郭が感じられて、“ああ、これは本物だ”と舌が納得する。
雨で冷えた体にはちょっぴり冒険かな?と思いつつ、店内のベンチでひと休み。店内は木のぬくもりが感じられる和風の落ち着いた空間で、雨宿りにはぴったり。スタッフの方が「寒くなかったですか?」とブランケットを差し出してくれる気遣いも嬉しかった。
お店の入口には地元の加工品や土産物もずらりと並んでいて、ちょっとした市場感も楽しめる。「チーズちくわ」や「温泉まんじゅう」など、ついつい手が伸びてしまうラインナップ。食事処も併設されていて、海鮮丼やホタテ焼き、ザンギなんかもあるようです。次回はお腹を空かせて訪れたい…!
そして何より、ここでの特筆すべき体験は“温泉地で、冷たいごちそうをあたたかく味わえる”というギャップ。冷たいスイーツなのに、体と心がじんわり温まっていく…そんな不思議な時間を過ごさせてくれた生ちちソフト。まるで温泉街そのもののような、柔らかくて、優しい味わいでした。
気がつけば、隣の閻魔様が時間ごとに顔を変えていて、観光客の歓声が聞こえてくる。登別らしさがぎゅっと詰まった場所で味わう「生ちちソフト」、その名にたがわぬ、やさしさと濃密さが口の中に残る体験でした。
次に訪れる時も、雨でも晴れでも、きっとここに立ち寄りたくなるはず。温泉街散策の“ごほうび”として、これ以上ふさわしい甘味は、ちょっと他にはないかもしれません。今回の旅のレビューで、間違いなくベストスイーツのひとつでした。
| 電話番号 | 0143-84-2560 |
| 営業時間 | [全日] 09:00〜22:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 住所 | 北海道登別市登別温泉町50 |
| ホームページ | http://www.onsenichiba.com |