







「すったて」、それは埼玉の夏の風物詩とも言える郷土料理。その名を冠した「すったてきし麺」をいただきに、川島町の「武蔵野きしめん本舗」へ足を運びました。
店名からして期待が高まる「本舗」の冠。のれんをくぐると、店内は木の温もりを活かした落ち着いた雰囲気で、昼どきの涼を求めるお客さんで賑わっていました。
さて、肝心の「すったてきし麺」。まず見た目に驚かされます。大ぶりの平打ちきし麺が、濃厚な白ごま味噌だれにたっぷりと浸かって登場。この「すったて」、冷たい味噌だれに、すりおろした胡瓜や薬味が効いていて、香りがもう食欲のスイッチをバチンと押してきます。
麺を持ち上げると、その幅広さとツヤにまたテンションが上がる。ちゅるん!と口に運ぶと、冷たさが舌に爽やかに刺さり、そのあとにくるごまのコク、味噌の甘塩っぱさが絶妙です。何よりも、薬味の生姜がいい仕事をしていて、全体をキリッと引き締めてくれる。きしめん特有のもっちり&ひらひらした口当たりが、この濃厚タレにばっちり合うんです。
このお店、麺は毎朝自家製とのこと。きしめん好きならずとも、そのコシと香りにはうなるはず。冷たいすったてもいいけれど、寒い時期には「武蔵野肉きしめん」や「カレー南蛮」も評判らしいです。
テーブル席も座敷席もあって、地元のご年配から子連れのファミリーまで安心して利用できそう。スタッフの方も明るく丁寧な接客で、注文時にはおすすめの薬味の量までさりげなく聞いてくれるのがうれしかったです。こういう気配りが、地元で長年愛される理由なんでしょうね。
駐車場も広く、車での訪問も安心。さらに、外の農産物直売所との併設型なので、帰りに新鮮野菜を買って帰るお楽しみまでついてくるのが川島らしくてまた良い。
食べてみて強く思ったのは、「これはレビューで伝えたい味!」ということ。B級グルメにも近い親しみやすさがありながら、しっかりとした地元の誇りを感じさせてくれる一杯でした。特に暑い日にこの一皿は、体も心も元気になります。
| 電話番号 | 049-214-2617 |
| 営業時間 |
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| 定休日 |
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| 住所 | 埼玉県比企郡川島町大字上八ツ林288-2 |
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