スルスルっと飲める出汁がステキなシンプル「かけうどん」
五反田の本店で出会ってからというもの、おにやんまに間違いないことはわかっている。
思えば、今では普通な丸亀製麺のようなセルフ的なスタイルは、おにやんまで初めて体験したのかも。
麻雀の前に腹ごしらえ。
この日は久しぶりに大勝ちの日♪
うどん おにやんま 人形町店で、スルスルっと飲める出汁がステキなシンプル「かけうどん」をいただきました。最初の一口で、体の奥にふわっと灯がともる感じ。澄んだ色合いのつゆは香りが高く、ほんのり甘みを感じる余韻が心地よい。麺はするりとほどけるのに、噛むとむちっと跳ね返ってくる心地よい弾力。この“軽さと力強さの同居”が、おにやんまの真骨頂だなと改めて実感しました。
五反田の本店で出会ってからというもの、「ここは間違いない」と刷り込まれている私。思えば、今ではすっかり定番になったセルフ的なスタイルを、いち早く“体験”として印象づけてくれたのもおにやんまだったかもしれません。食券を買って、茹で上がりを待つ数十秒。湯気の向こうで麺をさばく手つきと、出汁をはる動作のなめらかさが、短い待ち時間を小さなショーに変えてくれるのが好きなんです。
卓上の生姜を少量、七味をひとつまみ。香りとキレが加わって、同じ丼の中で味が段階的に育っていく。前半は素の出汁を楽しみ、後半はとろろ&薬味をまとった“厚みのある出汁”へ。最後はレンゲでつゆを追いかける手が止まらず、気づけば底が見えるまで飲み干していました。
天ぷらはとり天、肉、竹輪あたりの厳選ラインナップ。「うどんのみで勝負とは!」と感じたのは、余計な飾りを足さない自信の表れ。種類の少なさではなく、合わせたときの“完成度”を優先しているのが伝わります。とり天をひとかけ浮かべると、衣が出汁を含んでふわりと膨らみ、油の香りが出汁の香ばしさを引き立てる。竹輪は香りのパンチ担当。肉はつゆに旨みのコクを足してくれる相棒。どれも“うどんが主役”であることを崩さない名脇役です。
立ち食い中心の店内は、短時間でも集中して味に向き合えるいいテンポ。余白のある動線で回転がよく、サクッと入ってサクッと満たされる。
麻雀の前に腹ごしらえ。そんな気分で立ち寄ったこの日、出汁で頭がすうっと冴えていくのを感じました。結果は大勝ちの日。縁起担ぎというより、胃袋が軽く満ちて脳に燃料が回る感覚が、集中力のスイッチを押してくれたのかもしれません。食べた直後に体が重くならないのも、おにやんまのうどんの美点ですね。
今回のレビューのポイントは三つ。ひとつ目は“飲み切れる出汁”。塩気の輪郭はくっきりなのに、やさしい余韻が残るから、自然とレンゲが進みます。ふたつ目は“麺の整い”。細すぎず太すぎずの絶妙な幅で、温でもコシの存在感がはっきり。三つ目は“味変の納まり”。生姜と七味の効き方が上品で、とろろ昆布がそれを丸く受け止めるから、最後まで一本調子にならない。シンプルな構成の中に、うどんの歓びが凝縮されています。
「スルスルっと飲める出汁がステキなシンプル『かけうどん』」。この一行に尽きます。奇をてらわず、雑味がなく、必要な要素だけで満足させてくれる一杯。今日も背中を軽く押してくれるような、清々しい朝のごちそうでした。
| 電話番号 | |
| 営業時間 | 月曜日07:00〜23:00/火曜日07:00〜23:00/水曜日07:00〜23:00/木曜日07:00〜23:00/金曜日07:00〜23:00/土曜日07:00〜22:00/日曜日07:00〜22:00 |
| 定休日 | |
| 住所 | 東京都中央区日本橋人形町2-6-1 |
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